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ファッションを中心に、自由気ままにコラム

映画「ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD」をやっと観てきた件

こんにちは。みゆおです。

レオナルド・ディカプリオ×ブラッド・ピット×クエンティン・タランティーノという超豪華な顔ぶれの「ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド」。

封切りから1ヶ月以上経った今でも満員御礼。今日やっと観て参りました。

 

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映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

 

相変わらず二人ともかっこよかった!

 

映画めっちゃ楽しかった!!

 

役者人生の斜陽にさしかかった俳優の悲哀をレオ様がお茶目に、時に重厚感も滲ませて演じ、その親友で雑務もこなすスタントマンをブラピが。ブラピはどこか飄々としていて息の合った二人がとても素敵でした。

 

90年代のビジュアル先行で共演が実現していたら…

それはそれで見てみたかったけど、お互いに十分なキャリアを積んで、円熟味を増した今だからこそ!渋味がたまんねぇ。

 

眉間にシワを寄せて煙草を吸う姿が色っぽい。

 

…それは置いておいて。

 

ワンス アポン ア タイムとは日本語でいう昔々…ということ。

つまりはお伽話ってこと?

 

ラスト13分。映画史を変える。とか、奇跡を起こす。とか謳ってますね。

これを体感するには、やはり知っておいた方が良いのが

シャロン・テート事件」でございます。

 

ワンハリが描く『シャロン・テート殺害事件』とは?監督の解説付き (1/2) - SCREEN ONLINE(スクリーンオンライン)

 

それと、マンソンファミリーについて。

 

ブラピ、ディカプリオ最新作、カルト集団マンソン・ファミリーによる殺人事件18の真実 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

 

上映終了する映画館も出てきてますので、これから観に行く予定の方は、ぜひ予習してご覧になってください!

 

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ここからネタバレを含みます。ご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リック(レオ様)とクリフ(ブラピ)は架空の人物。

シャロンポランスキー、マンソンなど実在の人物もいて、フィクションとノンフィクションが混じったストーリーとなります。

 

1969年の古き良きハリウッド。レトロな街並みやファッションがとても素敵で、タランティーノ監督のこだわりでCGは使わず全て再現したそうです。

 

序盤は割と浮かれた雰囲気が漂っていてバイオレンス要素と言えばこれでもか!と言うくらいバカスカ吸うタバコくらいなもんで。あと燃費の悪い車。

チャールズ・マンソンもサラッとワンシーンしか出てきません。

 

ヒッチハイクするヒッピーの女の子に反応するあたり、プレイボーイなクリフ。

3回目の遭遇でようやく車に乗せてあげたら性サービスの提案を受けますが、少女と関係を持って捕まりたくないと断ります。

セクハラとか未成年との淫行とか国内外問わず問題になっていますが、アンチテーゼのような印象的なシーンでした。

 

ヒッチハイクで性サービスをして仲間に勧誘するのは、実際に行われていたリクルート方法なんだそうです。映画見た後に知りました。

それとあの歌がマンソンの歌だっていうことも。

マンソンファミリーの予習ちょっと怠っていて…もう一回見たい。

 

女の子を送り届けるため、ヒッピーの溜まり場であるスパーン映画牧場に行きますが、独自のコミュニティを築いている集団ってそれだけで不穏ですよね。

 

リックがマカロニ・ウエスタンに出演するため、二人でイタリアに行きます。

最初にグズグズ泣いちゃったあのオファーですね。

 

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数本映画に出演後、結婚もしたリックはアメリカに戻る決意をしますが、先行き不透明な生活と資金難が原因でクリフとパートナー解消することに…

 

最後の夜は飲まなきゃっしょ!とリックとクリフがメキシコ料理店でしこたま飲んでいるのと時を同じくして、シャロンも別のお店で友人たちと食事をしています。

 

それぞれが楽しい夜を過ごし帰路につき、クリフが愛犬のブレンディを散歩に連れて行くと1台の車が。

4人の黒づくめの男女。映画牧場にいたヒッピーたち。シャロン・テート事件!

一度リックに罵声を浴びせられて退散しますが、気を取り直して襲撃に行ったのがシャロン邸ではなくリック邸!

 

ええ!?

 

銃を持ったテックスたちが押し入った時、クリフはブレンディに餌をあげようと缶詰持ってました。緊迫したシーンなのにちょっと笑っちゃう。

半年前にヒッピーから買っていたヤク漬けの煙草でハイになっているクリフは銃を向けられても自分も指で銃を作って爆笑してしまいます。いつ撃たれるかという緊迫感。

 

クリフの合図でテックスめがけて噛み付くブレンディ。めっちゃ優秀。

タランティーノ監督って股間を攻撃するシーンよくあるよね。男性のシンボルを痛めつけるの、残虐性の可視化としては抜群ですけどね。

ナイフで攻撃してくる女の子には容赦無く缶詰投げつけたり、ナイフで腰を刺されたのにキレて家のありとあらゆる所に顔面を打ち付けて血だらけにさせるあたり、これぞタランティーノ!という感じ。

 

女の子の一人が、半狂乱でプールに落ちてきてやっと騒動に気づいたリック。慌てて昔小道具で使った火炎放射器を持ってきて丸焦げにするのですが、やってること残虐だけどなぜかコントのよう。クリフと真逆。

 

ひと騒動後、警察もきて、クリフは救急車で病院へ。

クリフに付き添おうとするリックは、なんだかんだクリフを心の支えにしている感じがして、パートナー解消できなさそう。

 

騒動のざわつきを気にしてお隣さんがリックに声をかけ、インターホン越しにシャロンとも会話をし、身を案じられ、お酒に誘われます。

ようやくご近所づきあいが!!よかったねリック!!

ポランスキーいないけど!!

 

ここで映画は終わり。

 

映画の中で、リックやクリフはもちろん、シャロンも生き続け、悪は滅び、明るい未来があることを示唆しています。

こんなパラレルワールドがあってもいいじゃないかという提案のようでしたね。

 

全体を通して、リックはチャーミング担当で、クリフはバイオレンス担当という感じがしました。クリフとの関係を解消するところや、お隣さんとの会合という新たなチャンスの場にクリフがいないことも何か意味するところがあるのかな。

 

だけどこの繋がりで、リックが再びスターに返り咲き、クリフとのパートナー関係も続いていればいいなぁと思います。

 

お伽話はハッピーエンドでなくては。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

ではまた。